おかしいな? と思ったら、かかりつけの先生にみてもらいましょう

残念ながら、細菌性髄膜炎(さいきんせいずいまくえん)とはっきり見分けられる特別な症状はありません。でも、次のような症状がみられた場合、細菌性髄膜炎の可能性も考えられることから、すぐにかかりつけの先生にみてもらいましょう。

もしかして? こんな症状は要注意

もしかして? こんな症状は要注意

細菌性髄膜炎の可能性のある症状:急な発熱[高熱]、泣きやまない・きげんが悪い、意識がもうろうとしている、ぐったりしている、吐く・食べない・飲まないなど

細菌性髄膜炎にかかったときに、必ずしもこれらの症状がみられるとは限らないため、お母さん・お父さんがカゼと区別することはできません。気になる症状があるときは、かかりつけの先生にみてもらいましょう。

細菌性髄膜炎とともに予防したい「菌血症(きんけつしょう)」

菌血症とは血液の中に菌が増えている状態のことで、菌血症から細菌性髄膜炎になることもあれば、関節炎などほかの病気になることもあります。初期症状は発熱だけなどで、カゼと区別がつきづらいので注意が必要です。菌血症をもっとも起こしやすいのが肺炎球菌です。菌血症を防ぐためにも、小児用肺炎球菌ワクチンの接種が大切です。

監修:川崎医科大学 小児科学 主任教授 
中野 貴司 先生