細菌性髄膜炎ってどんな病気?
いつ、だれが、かかるかわからない!子どもの命にかかわることもある病気
細菌性髄膜炎(さいきんせいずいまくえん)とは、ヒブ[インフルエンザ菌b型:Hib]や肺炎球菌(はいえんきゅうきん)などの細菌が、脳や脊髄(せきずい)を包む髄膜(ずいまく)の奥まで入り込んで起こる病気です。ときに命にかかわったり、重い後遺症が残ったりすることもあります。
細菌性髄膜炎を予防するワクチン[ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン]の普及前の日本では、毎年約1,000人の子どもが細菌性髄膜炎にかかっていました。原因となる細菌は、ふだんから多くの子どもたちのノドや鼻の奥にすみついている身近な菌のため、いつ、だれが、かかるかわかりません。
脳や脊髄を包む髄膜の奥まで細菌が入り込みます。ときに、脳まで病気がおよぶこともあります。

細菌性髄膜炎は、かかる前にワクチンを接種して、予防することが大切です。
監修:川崎医科大学 小児科学 主任教授
中野 貴司 先生