細菌性髄膜炎について 細菌性髄膜炎について Q&A

監修:慶應義塾大学医学部感染症学教室 教授 岩田敏先生

細菌性髄膜炎ってどんな病気?

いつ、だれが、かかるかわからない! 子どもの命にかかわるこわい病気です。

細菌性髄膜炎は、ヒブ[インフルエンザ菌b型:Hib]や肺炎球菌などの細菌が、脳や脊髄(せきずい)を包む髄膜(ずいまく)の奥まで入りこんでおこる病気です。ヒブワクチンや7価の小児用肺炎球菌ワクチンが普及する前の日本では、毎年約1,000人の子どもが細菌性髄膜炎にかかっているといわれていました。ときに命にかかわったり、重い後遺症が残ったりすることもあります。

細菌性髄膜炎は、なにがこわいの?

細菌性髄膜炎がこわいのは、早い段階で診断がつきづらく、治療もむずかしいからです。

細菌性髄膜炎は、病気のはじまりが発熱や嘔吐などカゼの症状と区別がつきにくいので、早い段階で診断することがむずかしい病気です。耐性菌が増えているため、治療のための薬が効きにくいことがあり、最善の治療をつくしても、命を落としたり、重い後遺症が残ったりすることがあります。

細菌性髄膜炎の病気のはじまりの特徴は?

残念ながら、細菌性髄膜炎とはっきり見分けられる特徴的な症状はありません。

細菌性髄膜炎の初期症状は、発熱や嘔吐などカゼの症状とよく似ていて、特徴的な症状はみられません。ベテランの小児科医でも、初期の段階で病気を発見するのはむずかしいほどです。お父さん・お母さんが病気を見分けることはできませんが、下のような症状がみられる場合で、いつもと違うと感じたときには、すぐに受診しましょう。
細菌性髄膜炎の可能性のある症状:急な発熱[高熱]、吐く・食べない・飲まない、ぐったりしている、意識がもうろうとしている、けいれん、泣きやまない・機嫌が悪い など

細菌性髄膜炎にかかるとどうなるの?

最善の治療をつくしても、命を落としたり、重い後遺症が残ったりすることがあります。

細菌性髄膜炎にかかっても、早期に診断がつき治療薬の効果があれば、無事に退院することができます。ですが、重症化することも多く、発熱からわずか1日で命を落とす例もあります。重症化の危険性は原因菌によってことなりますが、より重症になりやすいのは肺炎球菌が原因の髄膜炎です。

細菌性髄膜炎にかかりやすい年齢は?

かかった子どもの半数以上は0歳児で、2歳ぐらいまでの小さな子どもがかかりやすい病気です。

細菌性髄膜炎にもっともかかりやすいのは、病気とたたかう力[免疫力]が未発達な2歳ぐらいまでの小さな子どもです。細菌性髄膜炎は、年齢とともにかかりにくくなりますが、5歳ごろまでは危険年齢です。肺炎球菌が原因の髄膜炎は5歳を過ぎてもかかることがあります。

細菌性髄膜炎は、大人もかかるの?

日本では、大人がかかることはまれな病気です。

大人の場合、肺炎球菌や髄膜炎菌が原因で細菌性髄膜炎にかかることがまれにあります。日本では、原因菌は肺炎球菌の場合がほとんどで、髄膜炎菌の場合はたいへんまれです。

細菌性髄膜炎にかかりやすい子どもの特徴は?

小さな子どもであれば、だれでもかかる可能性があります。

細菌性髄膜炎の原因となる肺炎球菌などの細菌は、ふだんから多くの子どものノドや鼻の奥にすみついているため、いつ、だれがかかってもおかしくありません。特に、小さい頃から集団生活をしている保育園などでは、これらの細菌がとても身近で、ほとんどの子どもたちの鼻などにいることがわかっています。

細菌性髄膜炎の原因は?

日本では、細菌性髄膜炎の原因の約80~90%がヒブと肺炎球菌です。

ヒブワクチンや7価の小児用肺炎球菌ワクチンが普及する前の日本では、細菌性髄膜炎の原因として一番多いのはヒブで約60%、次に多いのが肺炎球菌で約20%でした。どちらの菌による髄膜炎も重い病気ですが、より重症になりやすいのは肺炎球菌による髄膜炎で、命を落としたり重い後遺症が残ったりします。

細菌性髄膜炎を防ぐにはどうすればいい?

ヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンを接種して細菌性髄膜炎を予防しましょう。

細菌性髄膜炎は、原因となるヒブと肺炎球菌に対する2つのワクチンで予防することが重要です。病気にかかりやすくなる前にしっかりと免疫をつけるためには、生後2か月から、遅くとも6か月ごろまでには接種を開始することが大切です。生後7か月を過ぎていても、ヒブワクチンは5歳未満まで、小児用肺炎球菌ワクチン[13価]は6歳未満まで接種できます。[※定期接種の対象となるのは、いずれのワクチンも5歳未満です。]これら2つのワクチンで細菌性髄膜炎を予防しましょう。

ヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンは、いつごろから接種するの?

どちらも、生後2か月から接種できます。遅くとも6か月ごろまでには接種をはじめましょう。

細菌性髄膜炎は、病気とたたかう力[免疫力]が未発達な小さな赤ちゃんがかかりやすい病気です。しっかりと免疫をつけるためには、生後2か月になったらできるだけ早く、遅くとも6か月ごろまでに接種を開始しましょう。また、医師が必要と認めた場合には、2つのワクチンを同時に接種することもできます。接種にあたっては、かかりつけの先生にご相談ください。

生後7か月を過ぎたら、細菌性髄膜炎予防のワクチン接種は必要ない?

細菌性髄膜炎は5歳ごろまでは危険年齢ですので、ワクチン接種による予防が大切です。

細菌性髄膜炎にもっともかかりやすいのは、病気とたたかう力[免疫力]が未発達な2歳ぐらいまでの小さな子どもです。年齢とともにかかりにくくなりますが、5歳ごろまでは危険年齢です。生後7か月を過ぎていても、ヒブワクチンは5歳未満まで、小児用肺炎球菌ワクチン[13価]は6歳未満まで接種できます。[※定期接種の対象となるのは、いずれのワクチンも5歳未満です。]これら2つのワクチンで細菌性髄膜炎を予防しましょう。

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