1歳前後の赤ちゃんがかかりやすく、5歳ごろまでは危険年齢

細菌性髄膜炎(さいきんせいずいまくえん)にもっともかかりやすいのは、病気とたたかう力[免疫力]がまだ未熟な生後6か月から2歳くらいまでの小さな子どもです。でも、生後2か月になったらワクチンを接種することができます。細菌性髄膜炎は年齢とともにかかりにくくなりますが、5歳ごろまでは危険年齢といえます。1)

肺炎球菌(はいえんきゅうきん)による細菌性髄膜炎にかかった子どものうち、約70%がもっとも免疫力の弱い0歳児のため、早めの予防がのぞまれます。また、細菌性髄膜炎は5歳を過ぎるとかかりにくくなりますが、肺炎球菌が原因の場合は5歳以上でもかかる例があります。

細菌性髄膜炎は、生後2か月からワクチンを接種して予防しましょう。おそくとも6か月までには接種をはじめましょう。
標準的なスケジュールは生後2か月から6か月に接種を開始しますが、7か月を過ぎても接種ができます。接種スケジュールは接種開始時期によって異なりますので、くわしくはかかりつけの先生にご相談ください。

1)「細菌性髄膜炎診療ガイドライン」作成委員会編集:細菌性髄膜炎診療ガイドライン2014(日本神経学会,日本神経治療学会,日本神経感染症学会監修),2014,南江堂

監修:川崎医科大学 小児科学 主任教授 
中野 貴司 先生

2023年11月作成 PRV45N007A