小児用肺炎球菌ワクチンってどんなもの?
細菌性髄膜炎など、肺炎球菌による重い感染症を予防する、子ども用のワクチンです。
肺炎球菌は90種類以上の型に分けられますが、その中でも重い病気をひき起こすことの多い7つの型の肺炎球菌による病気を予防します。小児用肺炎球菌ワクチン導入前の調査で、日本のこどもたちがかかる重い肺炎球菌感染症の70~80%は、この7つの型の肺炎球菌が原因であることがわかっています。
予防できる病気
ワクチンに含まれる肺炎球菌による髄膜炎や菌血症、菌血症を伴う肺炎などの重症感染症。(肺炎球菌による全ての病気が予防できるわけではありません。)
2000年から定期接種にしているアメリカでは、ワクチンで予防できる肺炎球菌による重い感染症が98%減りました。
細菌性髄膜炎(さいきんせいずいまくえん)
脳や脊髄(せきずい)をおおっている髄膜(ずいまく)に菌が侵入して炎症を起こす。日本では、毎年約200人の子どもが肺炎球菌による髄膜炎にかかり、うち3分の1くらいが、命を奪われたり、重い障害が残ったりしている。
菌血症(きんけつしょう)
血液の中に菌が入り込んだ状態。放っておくと、血液中の菌がいろいろな臓器にうつり、髄膜炎など重い病気を引き起こす心配がある。
重症肺炎(菌血症を伴う肺炎)
肺炎球菌という名の通り、肺炎の原因になる。症状が重く、入院が必要になることもある。
接種する時期
生後2か月以上から9歳以下まで接種できます。
肺炎球菌による髄膜炎は約半数が0歳代でかかり、それ以降は年齢とともに少なくなりますが、5歳くらいまでは危険年齢です(5歳を過ぎての発症もあります)。
2か月になったらなるべく早く接種しましょう。
世界や日本での接種
2000年に発売されて以来、世界中の子どもたちに接種されています。現在、世界の約100か国で接種されています。欧米諸国を中心にアジア諸国でも定期接種されているワクチンです。日本では2010年2月の発売以来、2011年3月現在で200 万回以上接種されています。