肺炎球菌は、子どもの細菌感染症の二大原因のひとつ

肺炎球菌というのは、子どもの感染症の二大原因のうちのひとつの細菌です。 まわりを莢膜(きょうまく)というかたい殻におおわれた菌で、人間の免疫が攻撃しにくい構造をしています。なかでも小さい子ども、特に赤ちゃんのうちは、まだこの細菌に対する抵抗力がありません。このため、細菌性髄膜炎など症状の重い病気をおこしたりすることがあります。1)

カゼやインフルエンザにかかった後に、肺炎をおこしたり、中耳炎にかかりやすくなることはありませんか? このようなときも肺炎球菌が悪さをしていることがあります。

肺炎球菌の写真

1)厚生労働省:肺炎球菌感染症(小児)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/pneumococcus/index.html 2023/08/15参照

監修:国立がん研究センター 中央病院感染症部 感染制御室 岩田 敏 先生