肺炎球菌による病気(感染症)について
肺炎球菌による
菌血症、細菌性髄膜炎ってどんな病気?
どちらもはじめはカゼと区別しづらく、重症化するとこわい病気です。

菌血症は、いつもは子どものノドや鼻の奥にいる肺炎球菌が、何かのきっかけで血液の中に入り込み、とつぜん高熱が出る病気です。そして、菌血症がさらにすすむと、まれに菌が脳を包む膜にまでいき、細菌性髄膜炎になります。肺炎球菌による細菌性髄膜炎はときに命にかかわったり、難聴やマヒなどの後遺症が残る場合もあるこわい病気です。どちらもはじめは発熱以外にほとんど症状がなく、カゼと区別がつかないため、早めの発見がむずかしいといわれています。
肺炎球菌が原因の発熱や中耳炎などについて、
カゼやほかの原因のものと見分ける方法はあるの?
おうちで見分けるのはなかなかむずかしいですが、
日ごろから子どもの様子をよく観察しましょう。
肺炎球菌が原因の場合、熱が急に上がる、短時間で具合が悪くなるなど進行が早く、症状も強いことが多いのですが、おうちで見分けるのはむずかしいでしょう。ただ、熱があっても機嫌は悪くなかったり、食べたり飲んだりできているようであれば、それほどあわてなくてもよいでしょう。子どもの変化を敏感に感じとれるのはやはりお母さん・お父さんです。ふだんから子どもの様子をよく観察してあげてください。
肺炎球菌の病気にかかっている子どもから、
同じ病気がうつってしまうことはないの?
病気そのものがうつるというより、
肺炎球菌をもらうことがあります。
肺炎や菌血症など、肺炎球菌が原因の病気そのものがだれかにうつるということはありません。病気にかかっている子どもと遊んだりすることで、肺炎球菌をもらうことはあっても、だからといって同じ病気になるとはかぎりません。
肺炎球菌は子どもの中耳炎にも関係ある?
肺炎球菌は、子どもの中耳炎の原因のひとつです。
いつもは子どものノドや鼻の奥にいておとなしくしている肺炎球菌が、何かのきっかけで耳の奥に入って悪さをすると、中耳炎になります。日本では薬が効きづらい肺炎球菌が増えているので、中耳炎をくり返しおこしたり、重症化してなおりにくくなることもあります。
インフルエンザのように、
肺炎球菌による病気がはやる季節はあるの?
肺炎球菌による病気は、
きまった季節にはやるものではありません。
肺炎球菌による病気のうち、たとえばインフルエンザなどがきっかけでおこることの多い肺炎などは、インフルエンザのはやる季節に多いといわれていますが、菌血症や細菌性髄膜炎は決まった季節にはやるものではありません。そのため、この時期さえ気をつけていればよいというものではないので、年間を通じて注意が必要です。そこで、ワクチンで予防することが第一歩となります。
保育所に子どもをあずけるつもりだけど、
何か特別な対策は必要?
ワクチンで予防できる病気があります。
できれば保育所に入る前にワクチンを受けて、
病気から子どもを守りましょう。
保育所などの集団生活の場ではいろんな子どもたちと共同生活をすることになるので、肺炎球菌にかぎらず、はしかや水ぼうそうなどワクチンで予防できる病気については、保育所に入る前にワクチンを受けておくとよいでしょう。ワクチンは病気から自分の子どもを守るだけでなく、ほかの子どもたちに病気が広まるのを防ぐ役割も果たします。ワクチンによっては何度か受けなくてはならないものもありますが、一度でも受けておくとそれだけ免疫が強くなるので、受けられる時期がきたら早めに受けておくとよいでしょう。